健康経営とは
健康経営とは、健康的な働き方を推進することで組織を活性化し、従業員の幸福度と業績の向上を実現する経営戦略です。
「健康経営」「健康投資」とは
経済産業省 「健康経営の推進について 令和6年3月版」より
健康経営の効果フロー
健康経営の推進について 令和6年3月版(経済産業省)より
上の図は健康経営の効果が現れるフローを表しています。
1、業務パフォーマンス指標は「ワーク・エンゲイジメント」「プレゼンティーズム」「アブセンティ
ーイズム」であり、可視化することが出来ます。
2、業務パフォーマンス向上は「働きがい」「信頼関係」「仕事に対する対価」など健康づくり以外も
影響します。
健康づくりや働きやすさを土台として、「働きがい」「信頼関係」「仕事に対する対価」などにも取り組むことで、ワーク・エンゲイジメントなど業務パフォーマンスが向上、企業価値向上につながります。「信頼関係」は会社、上司、同僚との信頼関係、「仕事に対する対価」は公正な人事評価、賃金などです。
ワーク・エンゲイジメント
ワーク・エンゲイジメントを高くすることが、健康経営のカギになります。
島津明人(慶應義塾大学教授)著作「新版ワーク・エンゲイジメント」を参考に編集
プレゼンティーズム
プレゼンティーズムとは「出勤しているものの体調が優れず、生産性が低下している状態」です。原因は慢性疲労症候群、うつ病、腰痛、頭痛が挙げられます。
アブセンティーズムとは「何らかの病気によって会社を休む状態」です。
研究によれば、プレゼンティーズムにより発生している目に見えない損失は、アブセンティーズムよりもボリュームが大きいことが示されています。
(出所)東京大学政策ビジョン研究センター 「健康アウトカム指標による健康経営の可視化」
健康経営とは
健康経営優良法人の認定項目を見ていくと、健康経営とは、法令遵守を前提として、働き方改革(時間当たり生産性の向上)、ダイバーシティ・働きやすさ(育児・介護と両立支援、女性活躍、高齢者)、ウェルビーイング(やりがい、ワーク・エンゲイジメントの活力・熱意・没頭、身体的・精神的・社会的に良好な状態)の大きく3つのことに取り組むことだと言えます。